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木枯らしに抱かれて [日常・雑感]

一昨日は大阪で、昨日は東京で、それぞれ木枯らし1号が観測されたそうで、一足飛びに冬の足音。ついこの前までは暑い、熱いと言っていたのが嘘のよう。季節の移ろいがあまりにも劇的。これだけ急激に温度変化があるのなら、多少の暑さは我慢して積極的にポタすればよかったと後悔してもあとの祭り。

温暖化の影響か昔の感覚と違って、"残暑厳しき"は初秋から秋真っただ中、過ごしやすくなるのが晩秋なのかもしれません。少なくとも大阪では"紅葉"が冬の季語になりそうですね。今年の夏の暑さは異常で、いつまでも残暑が続いていただけに余計に寒さが身に凍みる感はあります。

まァ、暑さは熱中症とか熱射病とかを伴う危険があるから、温度だけで言えば暑いより寒いくらいの方が自転車向きなのかも知れません。低気温は、最近の高機能素材のおかげで、ウェアを工夫すればかなり凌げます。走り出しさえ我慢すればそのうち身体も温まってきます。健脚剛脚でない、軟弱ポタリストとしてはむしろ強風の方が手強い難敵。どっち向いて走ってもアゲンストに感じてしまう。横風くらうとふらついてしまう。 これからは温度より風向きを気にして出かけないといけません。

"秋風はヴァイオリン"と前の記事ではヴェルレーヌを取り上げましたが、"木枯らし"と言えば忘れちゃいけない、ピアノの詩人ことフレデリック・フランソワ・ショパン、「12の練習曲 作品25 第11番 イ短調」、「練習曲 第23番」。「木枯らしのエチュード」と呼ばれるピアノ練習曲。

大阪に吹いた木枯らし1号とは比べ物にならないくらい、まさしく吹き荒ぶような激しく厳しい、まるで「テンペスト」めいた強い木枯らし。単に季節の情景ではなく、ワルシャワ蜂起への思い、複雑に絡み合う女性たちとの関わりまで楽曲に込めたんじゃないかという気がします。「作品10 第12番 ハ短調 『革命』」ってェのもありますしねェ。故郷を離れて、ウィーンからパリへと移り、伯爵家のご令嬢に求婚したりジョルジュ・サンドと出逢ったり、ココロの中を吹き荒ぶコガラシなのかも。

ショパンの心情に比べれば、まだまだ今年の木枯らし1号は穏やかなもの。しっかり防寒対策して、風に負けないように頑張ってペダル回しましょ。


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