カサブランカ [日常・雑感]
さて、「カサブランカ」であるが・・・。
もうすっかり語り尽くされた不朽の古典的名作。
ワタクシことたーぱぱももう何十回も観尽くした大好物なのですが、この時代の映画がいいのは、男達はあくまでジェントルで、女達は見蕩れるほどにエレガント、今だからこそ見習うところが多々あるからでしょうか。
イルザ・ラントやリック・ブレイン、ヴィクター・ラズロが水際立っているのは当然として、最近気になるのがルノー署長さん。
対独逸レジスタンスにシンパシーを感じつつ、職務として悪役を演じないといけない、自身の本心と中間管理職の忠誠心との葛藤を抱えつつ、イルザに対して紳士的に振る舞うあたりが容姿に似合わぬ男の威厳と優しさを感じさせてくれて思わず共感してしまいます。
親独逸政権下の警察署長という立場にあっても、自身の意識までは譲らない。若い頃はそんな機微は汲み取れなかったのですが、ワタクシことたーぱぱが彼の年齢に近づいた(?)せいか、いいですね署長さん。ラストのヴィシー水のボトルを投げ捨てるところなんてかっこよさすら感じます。それでアカデミー助演男優賞ノミネートなんでしょ、違う?
この映画何度観ても泣けてしまうのですが、というか、泣きたい時に観ているのですが、色々泣き所もあるのですが、号泣してしまうのが何故か、ドイツ軍歌を遮っての「ラ・マルセイエーズ」の大合唱シーン。あえて乱闘ではなく、音楽で敵を屈するなんて粋でお洒落な演出だと思うのだが・・・。
訳詩を見るとかなり過激なフランス国歌ですが、何故か毎回ココロに響いてナミダがはらはら流れ落ちてしまう。
もしかして前世はフランス人!!??
といって、他でフランス国歌を聴いたからって泣かないだけれど・・・。
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