薔薇の騎士 ~ 兵庫バラ巡りポタ

「薔薇の騎士」と言えば、リヒャルト・シュトラウスが遺したオペラ。複雑に絡み合う恋の駆け引きが織りなす悲喜交々と求婚の証である"銀の薔薇"を巡るラブ・コメディ。官能的で色彩感まで漂う大傑作。
「銀の薔薇」ならぬ「薔薇色のジャージ」を掛けての壮大にして華麗な、R.シュトラウスの楽劇に引けを取らないドラマが展開されること必至なのは今日開幕の「ジロ・デ・イタリア」。銀輪の騎士たちの勇猛なオペラ。
貴族ならぬ身の、ロードレーサーでもないワタクシことたーぱぱは「銀の薔薇」ではなく、銀輪を転がしての薔薇巡りポタリング第３段。今日は兵庫県下の薔薇を求めてのペダリング。

 

事前にパラの名所をピックアップしていて、兵庫県下を５〜６ヶ所回るつもりで計画していたが、午前中は家族の世話に追われて、午後からの出発となったので土壇場のコース修正。

最初に訪ねたのが「アンネのバラの教会(兵庫県西宮市甲陽園西山町4-7)」。西宮市の北部に位置するので、山岳コースになることは予想していたのですが、教会直前は坂どころか激坂。iPhoneアプリによるサテライト・クルージングなのですが、細く曲がりくねった入り組んだ路で目標を見失い、右往左往することレルヒェナウ男爵オックスのよう。直近にあった標識に従って進んでみると、坂どころか急勾配の階段。ええ、BD-1を担いで登りましたよ。

 

思いの外小さくて可愛い教会の前庭には名前の通りアンネ・フランクのブロンズ像が立ち、それを取り囲むように「アンネの形見のバラ」と呼ばれる黄金色の薔薇が植えられていました。同教会のHPで"咲き始め"とあったので物好きにも遠路はるばる伺った次第。全部が咲きそろうのはまだもう少し先になりそうでしたが、花の見頃より走れる機会を優先しての今日の訪問。

中級山岳コース級の激坂には手こずりましたが、黄金色の薔薇には癒されました。事前に予約すればアンネ・フランク資料館も拝見出来るようですが、今日のところは薔薇巡り。

登れば下る自然の摂理。帰りは階段を使わずつんのめりそうな自動車道を急降下。往路の遅れを取り戻す速度で２つ目の目的地、尼崎市の「大井戸公園(兵庫県尼崎市南武庫之荘3丁目425)」。

ここは以前、うちのジュニア君が幼稚園の時初めての遠足の予定地になっていたので、予行演習したいということから家族でわざわざお弁当まで持って電車で訪れたことがあるのですが、その時は薔薇の時期を外していたから今日はオトーチャン独りで薔薇を愛でようとやってきた。

公園の一画にあってこじんまりとはしているもののそれなりの数の薔薇が植えられていて、バラ園と呼んで差し支えないレベル。数種類、色とりどりの薔薇が楽しめますが、ここも咲きそろうのは来週あたり？

しばしベンチに腰掛けて、香しい薫りを楽しみつつのアシ休め。しているうちに陽は傾く。次をどうする？

せっかくなのでもう一ヶ所。尼崎市から再び西宮市に入って「瓦林公園(兵庫県西宮市上甲子園3丁目7－4)」。

児童公園や野球公園(甲子園のお膝元ですから)と併設されていて、バラ園自体の規模は「大井戸公園」と同程度。見頃も同じく来週ぐらい？　それでも、西宮市唯一のバラ公園ということで、こちらも色とりどりの薔薇たちが目を楽しませてくれました。ネコさえ和むバラの園??

花月(Fiorire)で「ジロ・デ・イタリア」記念(？)の薔薇巡りポタ。押さえた名所は数々あって、今日ももう少し回りたいところであったが、立夏になった途端の今日の暑さと激坂の疲れとスタート出遅れによる時間切れで、ここからは後ろ髪ひかれつつの帰路となりました。

これは帰り道、尼崎市役所横の公園で見掛けた花時計。早く帰らないと夕食抜き!?

GPSにばかり頼ったせいかポタリング・コースをロストしてしまったが、どうせなら「薔薇の騎士」のオクタヴィアンよろしく恋の色香に迷ってみたい。となるとあえてゾフィーじゃなく元帥夫人マリー・テレーズかな(これこれ)。

本日の結果
走行距離：51.97km
走行時間：03:29:27

家族揃っての夕食には間に合いましたよ。

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