野ばらとすみれ [音楽]
大阪は早くも梅雨入り。おまけに台風が接近しているとかでこの週末は雨。残念ながらこのところシリーズ化(?)している自転車での花巡り、薔薇巡りが出来ません。
となると、内省的徘徊、部屋で音楽を聴いて過ごす時間が増えるわけですが、せっかくですから花をテーマに楽曲選びと参りましょう。
春の花を唄う歌曲で、かつお気に入りといえば・・・。
まずは以前取り上げた(→記事参照)セルゲイ・ラフマニノフの歌曲「12のロマンス 作品21」から『リラの花 (ライラック)』。
同じく有名どころではフランツ・シューベルト作曲の「野ばら」。"歌曲の王"と呼ばれるシューベルトは文豪ゲーテにご執心。他にもゲーテの詩を題材にした楽曲は多数ありますが、「魔王」と並んでよく取り上げられる傑作歌曲。
野に咲くバラを摘もうと駆け寄る童、摘まれまいと刺をふるう赤いバラ。なんか、意味深ですねェ。
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの詩にシューベルトが曲を付けた歌曲ですが、ゲーテの「野ばら」は作曲家に大ウケ(?)、シューベルト以外にもハインリヒ・ウェルナー、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベン、ロベルト・シューマン、ヨハネス・ブラームス等々古今の大作曲家たちが曲をつけているとか。全部まとめて聴いてみたいですね。「野ばら全集」とかないンかしら?
こちらは「アンネのバラの教会」の"黄金のバラ"(→記事参照)
ゲーテの著作は多く楽曲に仕立てられていますが、もうひとつ春の花から。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲「すみれ」。
愛らしく咲く野のスミレは歩み寄る少女の姿を見つけ摘んで欲しいと望むが、その望みとはうらはらに少女に摘み付けられてしまう。それでもスミレは幸せを感じる。ん~、深くて難しいですねェ。
モーツァルトはその詩をゲーテの作とは知らなかったそうで、おまけに2行勝手に追加しちゃったとか。モーツァルトらしいといえばらしいのでしょうか。
宝塚大劇場前の可憐なスミレ(→記事参照)
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