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ヒルズ七坂、ビル蔭ぬって寺町巡り ~ 天王寺七坂ポタ [散歩&ポタ]

猛暑というには猛々し過ぎる。酷暑というにも酷過ぎる。厳暑にしても厳し過ぎる。暦は"小暑"だけど、炎暑を通り越して、融暑、融暑と名付けたいような大阪の夏。もう融けますって。皮下脂肪が溶けたらいいんだけどねェ。

今日もクラブというジュニア君を6時前に起こしたついでに、パパもポタの準備をいそいそと。

朝食を済ましたら二人一緒に行ってきまァ〜す。

 

7時を過ぎたら陽射しは容赦ない。それを避けるとなったら、高台、木陰。上町ヒルズを目指します。台地といえばスロープ(坂)がつきもの。上町台地も当然坂だらけなのですが、台地の南端、寺町界隈には「天王寺七坂」と名付けられた風情ある旧い坂が残っています。今日は距離を走るのではなく、暑い中、ビル蔭をぬいつつ、物好きにも坂を求めてのゆるポタです。

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人形とオモチャの街、松屋町(まっちゃまち)からが本日のメインディッシュ。松屋町筋を南下しながら左手(東)を見れば全部台地に至る登りの坂道なのですが、それは見ないことにして・・・。

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松屋町筋からさらに南下して、生国魂神社(いくたまじんじゃ)。七坂のひとつ目、一番北にあるのが「真言坂」。生国魂さんの北側にあって、他の6つの坂と違って、唯一南北に通る坂。この界隈は古くからの寺町になっているのですが、特にこの坂の辺りは真言宗の寺社が十房あったことから「真言坂」。名前の由来となった寺社は明治時代初頭の神仏分離により撤去され、今は住宅街だったり怪し気なホテル街だったり・・・。ちょっと風情が削がれるのですが、坂の上は神社仏閣が残って木々も繁茂し僅かに往時の面影を遺しています。

七坂は全て車両通行禁止の狭い道になっているのですが、殆どがスロープからステップ(石段)に改められてポタリスト泣かせ。スロープも石畳が敷かれて、自転車は押して歩くよう指定されています。

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生国魂さんから少し南下すれば、「源聖寺坂」。松屋町筋が登り口。その傍らにある源聖寺さんが坂の名の由来。お寺と住宅に挟まれた、石畳と石段の坂。

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寺町界隈の古い土塀と松屋町筋に並ぶ鉄筋コンクリートのビルディングの対比がオサレ。

暑くなって来た。さっさと行こう。

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次は「口縄坂」。これも松屋町筋から台地に向かって東西に通っている狭い坂道。道の起伏がのたくる蛇のように見えたのでくちなわ坂。今は石段となっていますが、欄干を付けたくなるほど結構な斜度だと思われる。坂の上には、織田作之助の文学碑があったり、鎌倉前期の歌人で新古今和歌集の選定者、藤原家隆の墓があったり、その一角に顕彰碑が建っていたり、大阪の歴史がぎっしり詰まっています。

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続いては「愛染坂」。坂を登り切ったところに「勝鬘院愛染堂」があるので愛染坂。縁結びの神様、頻繁に来なアカンね。

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愛染さんと言えば、樹齢数百年といわれる巨大な桂の木に、ノウゼンカズラのツルが巻き付き、桂とカズラが一体となったその姿から"恋愛成就・夫婦和合の霊木"として知られる"愛染かつら"が有名ですが、

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"金堂"が重要文化財で、

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大阪市内最古の建造物である"多宝塔"も重要文化財で、

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"腰痛封じの石"やら、

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"哲学の椅子"と呼ばれる石があったり、なかなか面白い。

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愛染さんのお隣りは「大江神社」。ちょうど夏祭りの準備中だったのですが、ここの見どころは狛犬ならぬ"狛虎(コマトラ)"。阿形は300年前のモノで、吽形は明治初期に某寺に持ち出されたとかで2003年に再建されたモノ。丸顔でかわゆす♡ 阪神タイガース、というか、阪神ファン御用達? 一応、普通の狛犬さんもいてはります。
必勝祈願? せっかくですが、ワタクシことたーぱぱは南海時代からのホークスファンなのだった。

愛染さんでお参りがてらに一息ついたら、後半へ参りましょう。

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清水寺(きよみずでら)の傍らにあるのが「清水坂(きよみずざか)」。「有栖山清光院清水寺」は和宗総本山・四天王寺支社ですが、京都の清水寺を模して建立されたとかで新清水寺とも呼ばれるらしい。京都同様、境内に大阪唯一の滝「玉出の滝」があるのですが、工事中らしく自転車で近づきにくく、ドコに止めていいのか分からなかったので、残念ながら滝は見れず。また来い、ちゅうこっちゃね。

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同じくお水が売り物(?)、古来、名水特に七名水として名を馳せた安居の清水で知られる「安井神社」へ通じる坂が「天神坂」。安井さんには菅原道真もお祭りされているので天神坂。安井さんも境内へは石段ばっかで自転車を阻むので横の水路(?)で一休み。石段はアシ・コシにキツい!!!!

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最後は「逢坂」。こちらはクルマも通れる国道25号線になってしまって、往時の風情は一切なし。

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七坂巡りはコンプリートですが、ここまで来たら、せっかくですから四天王寺さんにもお参りしましょう。

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お優しいことに各門にミスト装置が設えられているのですが、ミストがカラダに届く前に蒸発してしまっているようで・・・。気休め?

さて、陽が高くなって来た。カラダが溶けちゃう前に帰らなければ。上町筋をギィーンと北上して、

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大阪城公園で一休み。台地で木立があって少しは涼しい・・・ってわけでもないのね。

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寝屋川沿いの舗道の方が水面を渡る風が若干涼し気? 気持ちの問題・・・なのか?

朝から飛び出してお昼前に帰宅。
「お帰りのキスより冷たいシャワーがいいよ、ママちゃん」と言ってみたところ、
「はいはい。汗かいてるんだからさっさと一人でお風呂場行ってシャワーしなさい」と。
愛染さんのご利益は、すぐにはない、みたいやね。

 本日の結果
走行距離:35.16km
走行時間:02:44:41

貴方を想って この坂登れば
足がもつれて つまずいた
愛染さんに 願掛けすれば
貴方は帰ってくるでしょか

演歌に転向や。って、そんなわけないやろ!!


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