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no hobby,no life ? [日常・雑感]

最近つくづく思うのだが、ワタクシことたーぱぱには「趣味」と誇れるものがない。

若い頃は、映画や演劇を観るために劇場に月平均10〜12回は通っていた。書物も同じくらい読み漁っていた。バイク(モーターサイクル)にのめり込んだり、英国車MINIをイジって時折りサーキットへも赴いた。その合間には音楽を詰め込んで、バンドを組んだりもしていた。
職業を持って、結婚して家庭を持って、子どもが産まれたら、仕事や家事、育児に追われて自分の時間が削がれたら、映画も読書もバイクもクルマもバンドも遠退いた。

今も趣味がない訳ではない。趣味に当てる時間がない。いや、時間がないとか忙しいとかは言いたくない。"忙しい"なんて行動力のないヤツのセリフなどと思っていたからねェ。優先順位が変わったとしておこう。

歳を重ねたら突発性難聴で右耳が壊れて、大音響に接することが出来なくなって、劇場に出掛け辛くなった。更に歳を重ねたら今度は視力の衰え。常日頃モニターに向かう仕事をしていたら眼が疲れる。眼を休ませるとなったらヴィデオも書籍も手に取らなくなった(それにしても"老眼"っていう呼称はイヤやね)。スポーツしたくても椎間板ヘルニアで腰痛、そこから派生した膝痛。

だからと言って暇を持て余している訳でもない。

雨が降らない休日の日中は自転車に乗りたい。雨が降ったら、陽が暮れたら、音楽を聴くなり楽器を奏でたり・・・。根が貧乏性なのでジッとしてはいられないが、だからと言って、自転車が趣味と誇れる程時間的には関わっていない。音楽が趣味という語れる程見識を深めたりも出来ていない。今時な楽曲にはあまり興味を持てないし、聴くのは古い楽曲ばかり。創作、詩も曲も小説めいたモノも、コレが私の趣味ですと世に問えるほどの作はなかなか創り出せやしない。

ン、時間が取れないというより、昔は寝る間も惜しんで寸暇を作り出してたのだが、今はそこまでの熱意を持てないのか? 根気が続かないのだろう。
若い頃は2時間でも3時間でも、ドラムスで基本的な8ビートを延々と叩いたり、キーボードでビートが身体に染み込むまでリフを刻んだり出来たのだが・・・。
そこそこ満ち足りた生活で、読みたい本はすぐに買える、聴きたい曲は即座にダウンロード、ハンドヘルドからタワー型までコンピュータは充実しているし、ゲーム機も一通り揃っているし、欲しいモノはポチッとすれば事足りる。何でも手の届くところにあるという環境が、逆に何かひとつにのめり込む感情を阻害してしまうのだろう、多分。映画でさえ少し待てばiTunesからレンタル出来たりするし、ねェ。 グルメというか美食を貪るのはダイエットを考えればそんなこと出来ないし、満ち足りたセイカツは余計に怠惰を生み出してしまうのか?

「ハングリー精神」なんて言うけれど、ヒトは満たされないココロを埋めるためにナニかに打ち込むんだね。家庭内も平和だし、お腹いっぱい状態なんだろうね、今は。実際はダイエットで腹八分目、いつも空腹感に襲われているのだが・・・。

"hobby"が楽しめていない分"taste"を嗜めばいいのだろうね。没頭しなくても、時間をかけなくても、ほっこり出来る、ココロ安らぐ時間。充足感を味わいながら怠惰に陥らず、あくせくすることなく過ごせれば、それはそれでいいのかな、もしかして。
来年から残りの人生、hobbyを追い求めずとも、tastyに暮らして行ければシアワセ・・・だとしておこう。


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