花びらの絵画 ~ 鶴見緑地ポタ [散歩&ポタ]
ジュニア君は二日連続、今日も早朝からクラブ活動で学校へ。それならパパも二日続けてポタに出かけよう。明日は雨の予報で予感。走れる時に走っておかないと・・・。
一足早く ~ 市内バラ巡りポタ [散歩&ポタ]
陽光煌めき風薫る五月・・・の2日前。
春ポタは立ち後れて、梅や桃、モクレンを見逃し桜も盛りを過ぎた、最終楽章とも言うべきピンクのアルペジオが風に舞うのを眺めただけ。気を取り直して、夏への前奏曲はより艶やかな薔薇色のプレリュード、夏が立つ前に色とりどりの花を求める花巡り。
四 - 二十四 - 七十二 [Apple]
季節の移ろいが乱暴で、いきなり暑くなって来た大阪。本来この時期なら穀雨なり菜種梅雨の一雨ごとに暖かくなったり暑くなったりというところなのですが、ここ数年シトシトと風情のある雨なんて降らないですねェ。
暖かいとか涼しいとか感じる時期は短くなって、
寒い ー むちゃ寒い ー 寒い ー 暑い ー むちゃ暑い ー 暑い ー 寒い ー
って感じですか。これって大阪だけ?
「季節」ってくらいですから元来"節目"で、さらに細かい「二十四節気」があって、「七十二候」があって「気候」を表現出来たのが、そんな細やかさは希薄になりつつあるような。
「暑さ寒さは彼岸まで」とか「奈良のお水取りが終ったら」なんて口にするお年寄りが周りに少なくなったせいもあるのかしら、旬の食材が食卓に並んだ時くらいにほんのり季節感を感じるくらいで。野菜や果物にしてもハウス栽培だったり輸入物ですし、「春キャベツ」、「新ジャガ」が解るほどの美食家でない悲しさ。
で取りいだしたるは、iPhoneアプリ「くらしのこよみ for iPhone」。
起動すると今現在の二十四節気・七十二候を表示、スクロールすると気候の説明文やら時候に合わせて風物の紹介が読むことが出来る"電子巻物"。掌の中に季節を感じさせてくれるアプリで、iPad版も別途あり。
残念なのは、前後の節気を見れないところ。時候に合った草花の紹介まであればパーフェクト、ってところでしょうか。
「うつくしいくらしかた研究所」からのリリースとなっています。
PCでは、「Nippon Archives」の中にある『京都二十四節気』。
日本ならではの季節感あふれるムービーがWEBブラウザ上で見られます。
二十四節気を一回りしてしまったからか更新はされていないようですが、1年分24の節気を一覧からいつでも見られるようです。
「Nippon Archives」では他に、日本人の心の原点である「万葉集」、日本人が心を満たせる霊峰「富士山」、
日本の魅力に触れる「美しき日本」が何れもムービーで閲覧出来るコンテンツが並んでいるので、なかなかお薦め。「万葉集」の歌にあわせて風景が紹介されているのが美しくてお気に入り。何れもiTunes版をダウンロードすることも出来るのが良心的。
日々のオフィスワークでは締め切りに追われたり期末時の慌ただしさにバタバタするばかりで情緒もなにもあったもんじゃないのですが、せめてポタリスト&ミュージシャンとしては風と陽射しと花々から気候を感じられるようにセンスを研ぎすませておきたいものです。
季節の食材だけに目を奪われていちゃあいけませんよォ。
そういやぁ、季節の変わり目に体調不良を感じるような年齢になってたんや。いと哀れ。
待ち遠しいもの [散歩&ポタ]
にわかに暖かくなった大阪。
もうすぐ"夏も近づく八十八夜"やし、もうじき立夏やし、あと11日でジロ・デ・イタリア開幕やし、ジロと言えばマリア・ローザで、ローザは薔薇やし・・・。
待ち切れずに花巡りポタリング・コースの選定をしてみた。
一度に回るのはムリ・・・かなァ。
♪バラはバラは 気高く咲いて バラはバラは 美しく散る♪
カサブランカ [日常・雑感]
さて、「カサブランカ」であるが・・・。
もうすっかり語り尽くされた不朽の古典的名作。
ワタクシことたーぱぱももう何十回も観尽くした大好物なのですが、この時代の映画がいいのは、男達はあくまでジェントルで、女達は見蕩れるほどにエレガント、今だからこそ見習うところが多々あるからでしょうか。
イルザ・ラントやリック・ブレイン、ヴィクター・ラズロが水際立っているのは当然として、最近気になるのがルノー署長さん。
対独逸レジスタンスにシンパシーを感じつつ、職務として悪役を演じないといけない、自身の本心と中間管理職の忠誠心との葛藤を抱えつつ、イルザに対して紳士的に振る舞うあたりが容姿に似合わぬ男の威厳と優しさを感じさせてくれて思わず共感してしまいます。
親独逸政権下の警察署長という立場にあっても、自身の意識までは譲らない。若い頃はそんな機微は汲み取れなかったのですが、ワタクシことたーぱぱが彼の年齢に近づいた(?)せいか、いいですね署長さん。ラストのヴィシー水のボトルを投げ捨てるところなんてかっこよさすら感じます。それでアカデミー助演男優賞ノミネートなんでしょ、違う?
この映画何度観ても泣けてしまうのですが、というか、泣きたい時に観ているのですが、色々泣き所もあるのですが、号泣してしまうのが何故か、ドイツ軍歌を遮っての「ラ・マルセイエーズ」の大合唱シーン。あえて乱闘ではなく、音楽で敵を屈するなんて粋でお洒落な演出だと思うのだが・・・。
訳詩を見るとかなり過激なフランス国歌ですが、何故か毎回ココロに響いてナミダがはらはら流れ落ちてしまう。
もしかして前世はフランス人!!??
といって、他でフランス国歌を聴いたからって泣かないだけれど・・・。
内省的彷徊1〜吸収と放出 [日常・雑感]
若い頃は(自称)シンガーキーボーディストソングライターであったワタクシことたーぱぱ。
結婚して子どもが生まれて、仕事と家事と育児の狭間でもがくうちに自分の時間がどんどん目減り、ノンキに歌ってられなくなって来た。
シングとキーボードは日々の練習でスキルを磨くしかないのだが、ソングライトは一瞬のヒラメキをキッカケに、それを膨らませていくしかない。考えても気張っても出て来るもんじゃあない。雷光のごとく落ちて来るのを捕まえてそれをコネクリ回して形にしていく。
といっても、じっと待っているわけではなく・・・。
小説を読んだり、絵画を見つめたり、映画を観たり、ちょっとした風景を眺めたりすると、その萌芽が芽吹き出して来たりする。
なんのことはない。食べたら出す(キタナい!!!!)。
吸収した文字やイメージを融合なり分裂なりの化学反応させることで放出される安全かつクリーンなエネルギー。それがオンガク。
壮大な交響曲や超絶技巧までは目指さない、身の丈に合っただけのエネルギーで十分。無理は禁物。より大きな熱量を求めるあまり、効率が落ちたり想定外の事象が発生して手に負えなくなってしまったり・・・というのは別のお話し。
批評家でも評論家でもないので小説や映画のレヴュー(review)はしないけれど、目や耳から取り込んだデータは自分なりに咀嚼して何か形にして残しておけたらと思う次第。レヴュー(revue)はエンターテイメントでもあるわけですから。
小説や映画はほぼそのままだったり心惹かれた1シーンだけ切り出す。絵画や風景はその絵画的萌芽を肉付けして、短いストーリーを紡ぎ出し、それを絞って歌詞やメロディに仕立てる。そう書くと面倒くさそうで、勿論物語を練り上げるのに時間を要することもあるが、不思議と萌芽から歌詞・メロディまでは一瞬という場合も時としてある。
で、そこまではさほど苦労も苦心もしない。締め切りに追われるわけでなく、ノルマがあるわけでもないので、ヒラメいたものを書き留めるなりレコードしておけばいいわけで。
そのあと楽曲に仕上げるのは少し面倒。キーボードなりコンピュータなりでコードを付けたりリズムを付けたりが手探りなうえ、どう仕上げるかが悩みどころ。
今年は年初から哀しいことで少し籠っていたおかげ(?)で本を読んだり映画を観たりする時間が増えたせいか、創作意欲が再び湧き上がって来たような気がしている今日この頃。
ポタリング途中で出逢った風景が音楽的に感じられたらグッド・コンディションの証し。
家庭防衛軍!? [日常・雑感]
天気予報では晴れたり降ったりという怪し気な空模様とのことだったので出そびれているとどうやら晴れて来るような雰囲気。それではとBD-1の発進準備していると、
「晴れたからお買い物です♡」とママちゃんの声。
ジュニア君が中学校に上がって、何かと物いり。通学靴、靴下や下着は真っ白でないとダメ、ワンポイントもノンという厳しさ。おまけに陸上部に入部したとかいうので体操服の追加やスパイク・シューズまで必要らしい。
振り切ってポタに出かけられないのが立場の弱さ。地球や日本の平和は守れないけれど、オトーチャンとしては家庭内の平和は維持しないといけない。でないと、ますます立場がなくなる。
それではと、ほかの思惑もあって心斎橋界隈へ。
真っ白Tシャツがいるとかでユニクロ心斎橋へ行こうと心斎橋筋を歩き出すと、凄い人混み。ポタリングより花粉の猛威より恐ろしいほど・・・。
なにやかやと「B型女王」様に従いつつ一通りの買い物を済ませたあと、パパの思惑、アップルストア心斎橋へ回りたかったのだが、
「物欲が炸裂しちゃうからダメェ〜♡」ですと。
家庭の平和を守るには、パパの物欲と彷徊癖を退治して、ママちゃんに従うこと、それが重要。
リラの花 [日常・雑感]
名残の桜をいぢわるに散らせてしまう穀雨は、同時に彷徊者のボクを孤独な部屋に閉じ込めた。つかの間の隠遁生活の友は、音楽、絵画、文学と物思い。
気付けばボクはセンチメンタルな深みに沈み込んでいた。
春のおと [音楽]
クラシックから最近のJ-Popまで「春」を扱った楽曲が幾つもあります。厳しい冬を乗り越えて到来する華やぐ季節ですから歌い出したり楽器を持ち出したり、浮かれ出すのは当然と言えば当然。卒業式やら入学式、イベントも多い時期ですから、テーマに事欠かないし、サクラを歌った楽曲もそれこそ舞い散る花びらほど有りそうな・・・。
先日海辺へのポタした際(→記事参照)に日溜まりの中でつらつらと楽想を練る自称シンガーキーボーディストソングライターのたーぱぱ。「春の楽曲」でなく、「春らしい音色」って何かしらと考えた。
目の前は大阪湾。風が波を呼ぶのか、波が風を誘うのか、風が奏でるメロディとそれに応える波のアルペジオが聴こえた・・・ような気がした。
秋の風がヴァイオリン(→記事参照)なら春のそれは木管楽器めいているように思う。
ヴァイオリン等弦楽器ほどのきらびやかはないけれど、素朴にして優しい音色。草花の芽吹きは太初の息吹、イメージとしてはルネサンス〜バロック期のエアリード、リコーダ系なのですが、まァ、広くフルートでも可としましょう。
不勉強なうえキーボード・フェチなたーぱぱはフルートをフューチャーした曲というとなかなか思い出せません。我が心の師、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの楽曲を見回しても「これは!!」と思えるのが見当たらないなァ。
数少ない中お気に入りはヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲の「フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 Kv.299」。フルート協奏曲やフルート四重奏曲もいいのですが、それらはどこかモーツァルトらしいちらちら見え隠れするうら寂しさがちょっとツライ。この曲はフルートだけでなく、珍しくもハープまで独奏楽器とした二重協奏曲。フルートはどこまでも軽やかで、ハープの愛らしさと相まって耳に心地よく、今の季節にもよく合うのではないかと思います。春の風とさざ波を眺めながらならなおさらよろし。
春、海、木管楽器といえば、伊東四朗と小松政夫の ♪ツンツクツクツクツン ツンツクツクツクツ〜ン♪ でお馴染み(?)、宮城道雄作曲の箏曲「春の海」。今ではお正月の定番ですから、春は春でも初春になるのでしょうか。箏(琴)と合わせるのが日本伝統のエアリード楽器であるところの尺八。リコーダやフルートと同じく木管楽器ですね。
この楽曲でも尺八(木管楽器)が風、箏が波なんでしょうかね。
大阪では四季の移ろいは慌ただしく、ウインドブレーカを脱いだと思ったら半袖ジャージ、冬と夏に挟まれて春はあっという間に流れてしまう。目を楽しませてくれたサクラも散り始めてしまったし、せめて耳だけででももう少し「春のおと」を楽しまないと。
Sapphire Wind [散歩&ポタ]
どこか木管楽器めいた風に誘われて櫻の花びら達が薄桃色のアルペジオをサファイア色の空に散らしている。
去り行く春を追いかけてボクはペダルを漕ぎ出した。