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春のおと [音楽]

クラシックから最近のJ-Popまで「春」を扱った楽曲が幾つもあります。厳しい冬を乗り越えて到来する華やぐ季節ですから歌い出したり楽器を持ち出したり、浮かれ出すのは当然と言えば当然。卒業式やら入学式、イベントも多い時期ですから、テーマに事欠かないし、サクラを歌った楽曲もそれこそ舞い散る花びらほど有りそうな・・・。

先日海辺へのポタした際(→記事参照)に日溜まりの中でつらつらと楽想を練る自称シンガーキーボーディストソングライターのたーぱぱ。「春の楽曲」でなく、「春らしい音色」って何かしらと考えた。
目の前は大阪湾。風が波を呼ぶのか、波が風を誘うのか、風が奏でるメロディとそれに応える波のアルペジオが聴こえた・・・ような気がした。

秋の風がヴァイオリン(→記事参照)なら春のそれは木管楽器めいているように思う。

ヴァイオリン等弦楽器ほどのきらびやかはないけれど、素朴にして優しい音色。草花の芽吹きは太初の息吹、イメージとしてはルネサンス〜バロック期のエアリード、リコーダ系なのですが、まァ、広くフルートでも可としましょう。

不勉強なうえキーボード・フェチなたーぱぱはフルートをフューチャーした曲というとなかなか思い出せません。我が心の師、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの楽曲を見回しても「これは!!」と思えるのが見当たらないなァ。
数少ない中お気に入りはヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲の「フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 Kv.299」。フルート協奏曲やフルート四重奏曲もいいのですが、それらはどこかモーツァルトらしいちらちら見え隠れするうら寂しさがちょっとツライ。この曲はフルートだけでなく、珍しくもハープまで独奏楽器とした二重協奏曲。フルートはどこまでも軽やかで、ハープの愛らしさと相まって耳に心地よく、今の季節にもよく合うのではないかと思います。春の風とさざ波を眺めながらならなおさらよろし。

春、海、木管楽器といえば、伊東四朗と小松政夫の ♪ツンツクツクツクツン  ツンツクツクツクツ〜ン♪ でお馴染み(?)、宮城道雄作曲の箏曲「春の海」。今ではお正月の定番ですから、春は春でも初春になるのでしょうか。箏(琴)と合わせるのが日本伝統のエアリード楽器であるところの尺八。リコーダやフルートと同じく木管楽器ですね。
この楽曲でも尺八(木管楽器)が風、箏が波なんでしょうかね。

大阪では四季の移ろいは慌ただしく、ウインドブレーカを脱いだと思ったら半袖ジャージ、冬と夏に挟まれて春はあっという間に流れてしまう。目を楽しませてくれたサクラも散り始めてしまったし、せめて耳だけででももう少し「春のおと」を楽しまないと。


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