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innocent rain ~ 大阪市内花巡りポタ [散歩&ポタ]

今日もジュニア君は朝練、7時の登校で、6時前には起こしてくれと頼まれていたのに、ドーフィネとスイスの2本立てを観ていたら案の定パパは起きれず。ジュニア君をギリギリに送り出したもののパパリンの早朝ポタは完全に出遅れ。おまけに、夕方から降り出す予報にも関わらず、見上げれば今にも降り出しそうで、じとじとじめじめ不快感マックス。花巡りポタのルートを大幅短縮、とりあえず走り出しましょう。

 

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Rainy Holiday 2 ~ アナリーゼのために(Für Analyse)なんちゃって ~ [音楽]

雨降りだと外出が億劫で骨休めと称して晴耕雨読と洒落込むわけですが(と言って晴れの日に耕作しているわけではありません、念のため)、このところ(比較的)熱心に読み込んでいるのは、『ベートーヴェンの音符たち 「池辺晋一郎の新ベートーヴェン考」』

ベートーヴェンの音符たち.jpg


NHKの「N響アワー」の司会もされていた作曲家・池辺晋一郎氏が同業者の立場から、楽聖ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの楽曲を解説されているのですが、その曲が作られたシチュエーションや経緯には触れず、あくまで音符からのアプローチ。名曲の楽譜に並んだ音符たちの「行間」から裏側を覗き込み、その楽曲の"キモ"を見つけ、切り取り、いじくりまわすという手法で書かれています。だからと言って、小難しい研究書でもなく眠くなるような理論書でもなく、あくまで軽妙で分かりやすい語り口。

クラシック音楽月刊誌「音楽の友」の連載されたエッセイの2年間、24ヶ月分を一冊にまとめたもので、お得意のダジャレも随所に散りばめられています。連載が好評なんでしょうか、この「〜の音符たち」はシリーズ化されていて、ベートーヴェンの他に、刊行順に「バッハの音符たち」、以下「モーツァルト」、「ブラームス」、「シューベルト」と来て、ベートーヴェンを挟んで「シューマン」。 何れもチョー著名な大作曲家揃い。楽式が偏っていない作曲家を選んでいるとか。なるほど。

連載物でもあるし、あまり深いところまで踏み込むと難しくなるためか、1曲を1章として、それぞれ数ページずつ。その楽曲の一番の"キモ"となる部分を取り上げているのが特徴。
フルに解説しようとすれば、1曲で数百ページになってしまう。多くの楽曲を知って欲しい、聴いてもらいたい。"キモ"が理解出来れば、全体の構成も理解出来るし、その作曲家の特色も見えて来る、といったところでしょうか。取り上げている楽曲も、誰もが1度は聴いたことがあるおなじみのものばかり。「ベートーヴェン」の場合、『交響曲 第1番』、『ピアノ三重奏曲 第7番』、『クロイツェル・ソナタ』、『序曲「エグモント」』、『ピアノ協奏曲 第4番』、『ピアノ・ソナタ 第14番』、等々24曲。もちろん、誰もが知っているあのシンフォニーもしっかり収録。ワタクシことたーぱぱ的には"三大ピアノ・ソナタ"が網羅されていないのがちょっと不服ですが、「ベートーヴェン・ベスト・アルバム Vol.1」って感じ。
その"キモ"を読み解くために、文章だけでなく、短い譜例や図解まで入っているのでより理解しやすい印象です。その楽曲が親しまれている理由、聴衆の耳を惹き付け、心を打つ根源がどの"音"、どの"旋律"なのかが分かります。
確かにクラシック聴きながら、その曲が書かれた経緯や状況を思い浮かべるなんてことは、研究家や専門家ならいざ知らず、我々一般人にとっては稀なこと。どのフレーズが、どの音がココロをこちょこちょくすぐってくれるのか。それが分かれば十分面白い。と言うわけで、出来れば、ミニ鍵盤でもいいので手元に置いて、譜例を弾いてみながら読んでいくのが正しい読書法?
読んで、演奏してみて、(CDなりiTunesなりiPodで)聴いてみて、もう一度読んでみる。
池辺さんご本人は「アナリーゼ(分析)はしない」と書かれていますが、アナリーゼの端緒になり得るかと感じます。これを読んでより深くその楽曲に親しみたいと感じたら、読者自身がもっと細かくアナリーゼすればいいという思いで書かれているのではないか・・・と思う。

クラシックは苦手、眠くなるという方でも、譜例以外の文章は"読める"と思います。これからベートーヴェンを聴いてみたいって向きには"聴きどころ"のガイドにもなるんじゃないかな。
ソングライターにもお薦め。モチロン、"楽聖"の足元どころか遥かに及ばないにしても、どういう旋律が聴衆の耳にどう作用するか。クラシックもロックもJ-Popも関係ない、はず!!!?

出来ればこういうものこそ電子書籍化して頂いて、譜例だけでも音声として聴けたらいいのだが。いっそこのシリーズを「読めて、聴けて、(ミニ鍵盤を付けて)演奏出来る」ようなiPadアプリにでもして頂けませんかね。


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