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ママには分からない [日常・雑感]

長いようで短かった3週間、今年のツール・ド・フランスの全21ステージがパリ・シャンゼリゼでのパレードで終ってしまいました。

コースが狭くて走りにくかったのが原因なのか、いつにも増して、運が大きく作用したようで、イヤな波瀾がちょっと多過ぎた。

ジロ・デ・イタリアとの連続優勝、3年連続4度目の総合優勝を狙うグランツール完全制覇達成者アルベルト・コンタドールは第1ステージでの落車から始まって度々のパンクに見舞われたり、勝利の女神に見放された感がなくもなく、第21ステージの個人タイムトライアルでの健闘も届かず総合5位に終ってしまった。
コンタのライバル筆頭格と思われたアンディ・シュレクは新しいチームまで用意して臨んだにも関わらず、それが完全には機能していなかった印象。フランクにーちゃんに遠慮があったのか、「オレがエース。オレを勝たせろ」という気迫に欠けたような・・・。

ワタクシことたーぱぱは以前から、ロードレース界には"アレキサンダー"をファーストネームにして個性的で選手が多いことから勝手に"アレクシーズ応援会"を名乗っていました。今回のツールにはアレサンドロ・ペタッキ、アレクサンドル・ヴィノクロフ、アレクサンドル・コロブネフが出場されていましたが、ペタッキはジロの疲れかコースが逢わなかったのかカヴェンデッシュに完敗し、ヴィノはアクシデントでリタイアするとともに引退まで表明。コロブネフはツール期間中にドービング発覚とかで消えて行くし、いいとこなし!! 3人とも総合優勝はともかく、もう少し見せ場が欲しかった。特にペタッキはジロではそれなりに光ってましたしねェ。

トマ・ヴォクレール、スポンサーやチーム編成が変わったせいか、予想外の奮起が好印象。結局ひとつもステージ優勝していないカベル・エヴァンスが総合優勝っていうのもねェ。エヴァンスは勿論頑張った末の結果だとは思うが、ちょっと「勝ち取った」って感じがないのがどうも・・・。

さて、うちではJ Sports等はリビングルームのデカイTVでしか観れないのだが、そうすると開始から暫くは横でママちゃんやジュニア君も一緒に観戦することになるわけで。
ジュニア君は「今日はドコからドコへ走るんだ? 今日の区間優勝はダレだ?」とそれなりに興味あるようなのだが、ママちゃんはイマイチ興味が持てないそうで、

ゴール前のスプリントまでなんの展開もなさそうなのを長時間じっと観ていて退屈しないのか?
逃げのヒト、せっかく一生懸命逃げているのに、そのまま逃がして上げればいいのに・・・。
エース格をゴール直前まで引いていくアシストさん達が可哀想。マラソンみたくみんな個別に走らせてあげたらいいのに・・・。
レース中だというのに、他のチームのヒトと楽し気に談笑とかしてていいのン?
どうせゴール前スプリントになるのなら、なんで200kmも走るのン?
ステージ優勝していないヒトがどうしてマイヨジョーヌになるのン?
ヴィノクロフもカヴェンスも顔が恐い!!

となかなかウルサい。

確かに、ゴール前スプリント勝負が予想されるステージは途中で寝落ちしそうな時もあるが、スプリントに至るまでにアタックを試みる選手もいるし、アクシデントで乱れることもある。そのために眠い目を擦りながら3時間近く観ているわけで。

ママちゃんはどうも、同じ長距離レースであるマラソンなどと比較しているようで、レース中に楽しそうに歓談(?)しているのが信じられないらしいが、チームを超えて共闘しなければならないこともある・・・はず。
それまで先頭走っていた選手がゴール直前で後に控えるスプリンタにコースを譲ったり、エースがマシントラブルに見舞われた際にいわゆるアシストの選手が自分の自転車を差し出したりタイアを交換したり、献身的なフォローするのが理解出来ないとおっしゃる。個人戦なのか団体戦なのか分からんと。タイムや順位は個人での計測ですしねェ。

ロードレースはサッカー同様ゲームであって、集団によるハンティング。サッカーもディフェンダがインターセプトして、ミッドフィルダが繋いでフォワードがシュートを決める。レースではマイヨジョーヌなりマイヨヴェールなり、チームが一番狙いやすい獲物をいかに効率よくゲットするか、全員結束してそれを目指すがトドメを刺すのがエース格。エースの役目は野球でもサッカーでも自転車レースでも違いはないのですが・・・。

区間優勝と総合優勝の関係は、ポイントも絡んで来るし、ちょっと難しい。ジロの場合はボーナスタイムまでついてるし。どうもママちゃんは21あるステージで何勝するかで総合優勝が決まると思ってるようで。まァ序盤はそうなることもあるにはあるのでややこしい。確かにステージをひとつも取らずに総合優勝というのもなんだかなァって感じはするし、このへんは説明が困難というかめんどくさい。

でTV観戦より説明に追われておいしいシーンを見逃したりする。あげくに途中で、眠いから寝ると消えて行く。ジロでもツールでもブエルタでも、毎年同じ説明を繰り返しているような気もするが、興味ないヒトには所詮、馬の耳に念仏。一緒に観ている間はずっと空しい解説を繰り返さないといけないのでしょうね。


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