SSブログ

The Summer House ~ 夏を見送る午後 ~ 舞洲ポタ [散歩&ポタ]

P1040238.JPG

P1040239.JPG


その小さな東屋を見つけた時、彼女はまるで少女のように駆け出した。
小さな橋を渡り、積み木細工めいた色とりどりのタイルで装飾された屋根の下へ滑り込むと、壁に設えられた小さなベンチに軽やかな仕草で腰を下ろし、僕に向かって手を振っている。
「ねェ、ここにはまだ夏の欠片が残っているわ」
近づいた僕は彼女の手の中を覗き込んだ。そこにあるのは鈍く光る瑠璃色のモザイクタイルだった。

(すまん、スランプやねん)

 

続きを読む


nice!(1)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

「大阪クラシック」のオ・マ・ケ [日常・雑感]

一晩経っても興奮冷めやらぬ「大阪クラシック」後遺症。

P1040229.jpg


興奮の理由はコレ。

ちゃうちゃう。これは中之島界隈を散策中に見つけた「ママちゃんの石像」。

P1040247.JPG


本当の興奮理由は大植英次監督に頂いたサイン。慌ててパンフレットの裏面、地図の上に書かせてしまいましたが、ウチワの方がよかったよなァ、やっぱり。来年は色紙を持って行こうかしらン!?

P1040230.jpg


ママちゃんそっくりの石像は「花の少女」というらしい。ジュニア君に見せたところ、ママちゃんそっくりと大ウケの大爆笑。ママちゃん本人には怖くて見せられません。他の誰かにも似てはる? それは言えません。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

感動、感激、感涙の「大阪クラシック」終楽章 [音楽]

1週間に渡った「大阪クラシック」も今日が最終日。
フィナーレは外すわけにはいかないので、5時起き、6時前に家を出て、8時半の整理券配布に向けて出発。今日もyosshuさんとご一緒、市役所前で待ち合わせ。張り切って、今日はワタクシことたーぱぱが先着。

P1040218.jpg


2時間待ってゲットした整理券は「ち-16」。まずまず。

P1040220.jpg


お仕事に向かわれるyosshuさんと別れて、そのまま今朝一番のプログラム、第71公演が行われる大阪弁護士会館へ。まだまだ時間は早いけど、腰を労わって座席確保。
公演内容は恒例になっているヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの弦楽五重奏曲。「第1番」から始まったプログラム、5年目の今年は「第5番 ニ長調 K.593」。

P1040222.jpg


今回もマイクを持つのはヴィオリストの吉田陽子さん。
開演となってホールに広がるモーツァルトのストリングス・クインテット。女性五名が奏でる優しくピュアな響きに酔っていると・・・。
第2楽章と第3楽章の合間に、まさかの大植英次監督乱入、もとい静かに入ってこられる。その瞬間、会場の空気もピーンと張り詰めたようで、楽の音も一層リンと引き締まった・・・ように感じる。気のせい??
演奏を終えて捌けていく5人を労いの握手で出迎えるカントク。
アンコールは第3楽章のメヌエット。ゲネプロから3回も聴かせて頂きました。

P1040223.jpg

P1040224.jpg


そのあと、カントクがマイクを手にされる。何が始まるのン?
短いご挨拶のあと、サプライズで"美女5名"を交えての写真撮影会を仕掛けられたみたいなのですが、美女たちは早々と次の公演へと向かってしまったようで、カントクお一人で撮影会。

カントクの去り際、ワタクシことおっさんなのに、アイドルを出待ちする女の子みたいに、ドキドキときめきながらもパンフレットにサインして頂いて、初日に続いて二度目の握手までして頂きました。生きててヨカッたァ!!

次は、モーツァルトつながりで、第75公演のモーツァルトのピアノ三重奏曲。

と、その前にサッサと昼食はインディアンカレー。

P1040228.jpg


第75公演は、大阪市役所でのモーツァルトピアノ三重奏曲 第4番 変ロ長調 K.502」。華やかな中にも優しさを秘めた佳曲。なんとなくピアノを聴くとホッとしますねェ。
アンコールはロベルト・シューマン作曲「子供の情景」から第7曲『トロイメライ』。もちろん、トリオでの演奏でしたが、こちらも胸に染み渡りました。

と、ここまでは予定の行動。この後、フィナーレ公演までのつなぎは考えてなかった。とりあえず、ティーブレイク&ブログの下書きで時間つぶし。最終公演まで体力温存を考えたらミナミまで下りたくはない。

P1040231.jpg


ので、ANAクラウンプラザホテル大阪での第80公演、クラリネットとピアノのデュオへ。演目は、
パウル・ヒンデミット「クラリネット・ソナタ」
アレック・テンプルトン「ポケット・サイズ・ソナタ 第2番」

不勉強なワタクシことたーぱぱ、何れの曲も聴いたことが無かった。ヒンデミットはそこはかとなくデカダンでアバンギャルド。テンプルトンはJazzyにしてMellow。どちらもAdult-oriented、オトナやァんな調べ。ツボってしまいました。この公演を選んで大正解でした。

その後は日暮れつつある中之島界隈をブラブラ散策しながら最終公演の会場、三菱東京UFJ銀行 東銀ビルへ。
開場後まもなくyosshuさんと合流。

P1040237.jpg


今回の最終公演、演目は、
フランツ・リスト 「交響詩『前奏曲(Les préludes)』 ハ長調 S.97/R.414」
大栗 裕 「大阪俗謡による幻想曲」
オットリーノ・レスピーギ 「交響詩 『ローマの松』」

ワタクシことたーぱぱ、この1週間予習しながら、何故この3曲を選ばれたのか推察していたのだが・・・、「レ・プレリュード」は"人生は死への前奏曲"としながら、アルフォンス・ド・ラマルティーヌの詩の翻案であるから"愛はあけぼの、平和の中で憩え"って、第4部の"運命に立ち向かえ"って、ある意味オープニング公演のベートーヴェン「交響曲 第5番」の対と考えられる。
「俗謡」は"大阪繋がり"で分かりやすい。
では、「ローマの松」は?

指揮をされる大植英次監督の解説によると・・・、
「レ・プレリュード」はやはり、ラマルティーヌの詩「詩的瞑想録」から愛と平和を謳うと。
「俗謡」は作曲者、天神さんの祭り囃子、生國魂さんのお囃子やら大阪ゆかりの俗曲からの幻想曲であるからと。
「ローマの松」、その第4部『アッピア街道の松』。古代ローマ軍の凱旋を称えるのではなく、作曲者レスピーギが記すところに寄ると、軍隊や戦争ではなく、アッピア街道に咲き揃う桜並木を称えた謳うのだと。桜と言えば、大阪造幣局、そして大阪市の市花もサクラ。深くて難しいつながりやこと。

演奏はモチロン全てサブイボもの。
「レ・プレリュード」のファンファーレへと至るエクスタシーは、肉体の束縛から解き放たれていく魂の恍惚感。逝ってしまいそう。
「俗謡」、大阪らしい夏祭りの情景が目に浮かぶよう。
「ローマの松」ではオーケストレーションの妙を堪能させて頂きました。バンダのファファーレが轟いた時にはぞくぞくしちゃいました。

忘れちゃならない大植トークも冴え渡り・・・、
演奏開始前のご挨拶、「大阪クラシックは今年で6周年、結婚6周年は『鉄婚式』・・・」ってその件、朝方に伺ったような・・・。第71公演への乱入〜マイク・パフォーマンスは最終公演に向けての予行演習やったのね!?
平松 大阪市長を壇上へ誘ってのプレゼントは『鉄婚式』に因んで大阪ゆかりの鉄道模型。"京阪"と間違えて"京浜"と"京急"を持って来るって仕込んだネタなのでしょうか!?
「俗謡」の解説で、生國魂(いくたま)さんのこと、"イククニタマ"って、ウケ狙い!?
ちょっと、面白過ぎませんか。伺っていて、ドコまではウンチクで、ドコからがギャグなのか分からない。指揮っぷりがダイナミックにして繊細な分、トークも見極めがつきません。祭りの法被や阪神タイガース応援用法被まで仕込まれたら、なおさら。

アンコールは「童謡メドレー」から「八木節」、会場の観客全てを音楽の中に取り込んでしまう。パフォーマとオーディエンス、ひとつになって音楽ってことやね。

いやァ、今年も十分楽しませて頂きました。早朝から並んだ甲斐がありました。

そして嬉しい一言、「来年もお逢いしましょう」。マジで!!!!


nice!(1)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。