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ラブレター From たーぱぱ? [音楽]

さて、ジュリーである(唐突)。

「じゅりぃ〜♡」となると沢田研二、ミュージカルならジュリー・アンドリュースですが、今宵は妖艶なる女性ジャズ・ヴォーカリストの"ジュリー・ロンドン(Julie London)"のお話し。

夏場はロックとともに、ジャズ・イベントも多いですし・・・。

女性ジャズ・ヴォーカリストはセクシーなオネーサマが多いように思うのですが、この方は"超"がつくくらいに官能的。名前はロンドンさんですが1926年にアメリカ合衆国で生を受けておられます。ワタクシことたーぱぱは拝見したことはないのですが、女優さんとして映画にも出られていたとか。ですから、美貌が売りは間違い無し、なんでしょうが、スモーキー・ヴォイスと渾名されるくらいのハスキーな歌声はウマいヘタなんて評価を吹き飛ばすくらいにチョー個性的。

数多くのアルバムを遺していますが、お薦めは「Love Letters From J」。
その収録曲は、
1. Love Letters
2. You And The Night And The Music
3. I left My Heart In San Francisco
4. The Days Of Wine And Roses
5. Don't Smoke In Bed
6. Misty
7. Cry Me A River
8. Sentimental Journey
9. Fly Me To The Moon
10. When I Fall In Love

とおなじみのスタンダードの盛り合わせ。

お部屋で聴いてもいいのですが、せっかくの夏、海辺にクルマを止めて、波音とのコラボで聴くのも悪くない。出来れば助手席にはうら若きおじょーさん。時間的には夕暮れ以降。セクシー・ヴォイスにお陽様サンサンは似つかわしくない。月明かりと星の瞬きが相応しい。下心が見え見えになってしまいますが・・・。

タイトル曲の『Love Letters』、イントロのピアノとストリングスが心地いいのですが、ジュリーの甘くてスモーキーなヴォーカルが本領を発揮するのはジャズ・バラード。以前ある女の子が『Don't Smoke In Bed』まで聴いて、歌詞が分からないにも関わらず「なんかめっちゃエロいね」とツッコミいれたのが懐かしい思い出。モチロン、『Misty』もハマっちゃいますよ。

で、『Fly Me To The Moon』辺りでアルバムジャケットをごくさり気無いそぶりで見せつける。

と、・・・。

 

Love Letters From J.jpg

 


「Love Letters From J」
そう、ツイッターのIDでもお察し頂けるように、ワタクシことたーぱぱの本名はイニシャル""。
ボクからキミへのラブレター・・・なんちゃって。ラストの『When I Fall In Love』でトドメをさす。あざといなァ。あざといわァ。

良い子はマネしてはいけません、18禁指定です(ウソ)!!


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Rainy Holiday 2 ~ アナリーゼのために(Für Analyse)なんちゃって ~ [音楽]

雨降りだと外出が億劫で骨休めと称して晴耕雨読と洒落込むわけですが(と言って晴れの日に耕作しているわけではありません、念のため)、このところ(比較的)熱心に読み込んでいるのは、『ベートーヴェンの音符たち 「池辺晋一郎の新ベートーヴェン考」』

ベートーヴェンの音符たち.jpg


NHKの「N響アワー」の司会もされていた作曲家・池辺晋一郎氏が同業者の立場から、楽聖ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの楽曲を解説されているのですが、その曲が作られたシチュエーションや経緯には触れず、あくまで音符からのアプローチ。名曲の楽譜に並んだ音符たちの「行間」から裏側を覗き込み、その楽曲の"キモ"を見つけ、切り取り、いじくりまわすという手法で書かれています。だからと言って、小難しい研究書でもなく眠くなるような理論書でもなく、あくまで軽妙で分かりやすい語り口。

クラシック音楽月刊誌「音楽の友」の連載されたエッセイの2年間、24ヶ月分を一冊にまとめたもので、お得意のダジャレも随所に散りばめられています。連載が好評なんでしょうか、この「〜の音符たち」はシリーズ化されていて、ベートーヴェンの他に、刊行順に「バッハの音符たち」、以下「モーツァルト」、「ブラームス」、「シューベルト」と来て、ベートーヴェンを挟んで「シューマン」。 何れもチョー著名な大作曲家揃い。楽式が偏っていない作曲家を選んでいるとか。なるほど。

連載物でもあるし、あまり深いところまで踏み込むと難しくなるためか、1曲を1章として、それぞれ数ページずつ。その楽曲の一番の"キモ"となる部分を取り上げているのが特徴。
フルに解説しようとすれば、1曲で数百ページになってしまう。多くの楽曲を知って欲しい、聴いてもらいたい。"キモ"が理解出来れば、全体の構成も理解出来るし、その作曲家の特色も見えて来る、といったところでしょうか。取り上げている楽曲も、誰もが1度は聴いたことがあるおなじみのものばかり。「ベートーヴェン」の場合、『交響曲 第1番』、『ピアノ三重奏曲 第7番』、『クロイツェル・ソナタ』、『序曲「エグモント」』、『ピアノ協奏曲 第4番』、『ピアノ・ソナタ 第14番』、等々24曲。もちろん、誰もが知っているあのシンフォニーもしっかり収録。ワタクシことたーぱぱ的には"三大ピアノ・ソナタ"が網羅されていないのがちょっと不服ですが、「ベートーヴェン・ベスト・アルバム Vol.1」って感じ。
その"キモ"を読み解くために、文章だけでなく、短い譜例や図解まで入っているのでより理解しやすい印象です。その楽曲が親しまれている理由、聴衆の耳を惹き付け、心を打つ根源がどの"音"、どの"旋律"なのかが分かります。
確かにクラシック聴きながら、その曲が書かれた経緯や状況を思い浮かべるなんてことは、研究家や専門家ならいざ知らず、我々一般人にとっては稀なこと。どのフレーズが、どの音がココロをこちょこちょくすぐってくれるのか。それが分かれば十分面白い。と言うわけで、出来れば、ミニ鍵盤でもいいので手元に置いて、譜例を弾いてみながら読んでいくのが正しい読書法?
読んで、演奏してみて、(CDなりiTunesなりiPodで)聴いてみて、もう一度読んでみる。
池辺さんご本人は「アナリーゼ(分析)はしない」と書かれていますが、アナリーゼの端緒になり得るかと感じます。これを読んでより深くその楽曲に親しみたいと感じたら、読者自身がもっと細かくアナリーゼすればいいという思いで書かれているのではないか・・・と思う。

クラシックは苦手、眠くなるという方でも、譜例以外の文章は"読める"と思います。これからベートーヴェンを聴いてみたいって向きには"聴きどころ"のガイドにもなるんじゃないかな。
ソングライターにもお薦め。モチロン、"楽聖"の足元どころか遥かに及ばないにしても、どういう旋律が聴衆の耳にどう作用するか。クラシックもロックもJ-Popも関係ない、はず!!!?

出来ればこういうものこそ電子書籍化して頂いて、譜例だけでも音声として聴けたらいいのだが。いっそこのシリーズを「読めて、聴けて、(ミニ鍵盤を付けて)演奏出来る」ようなiPadアプリにでもして頂けませんかね。


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野ばらとすみれ [音楽]

大阪は早くも梅雨入り。おまけに台風が接近しているとかでこの週末は雨。残念ながらこのところシリーズ化(?)している自転車での花巡り、薔薇巡りが出来ません。
となると、内省的徘徊、部屋で音楽を聴いて過ごす時間が増えるわけですが、せっかくですから花をテーマに楽曲選びと参りましょう。

 

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春のおと [音楽]

クラシックから最近のJ-Popまで「春」を扱った楽曲が幾つもあります。厳しい冬を乗り越えて到来する華やぐ季節ですから歌い出したり楽器を持ち出したり、浮かれ出すのは当然と言えば当然。卒業式やら入学式、イベントも多い時期ですから、テーマに事欠かないし、サクラを歌った楽曲もそれこそ舞い散る花びらほど有りそうな・・・。

先日海辺へのポタした際(→記事参照)に日溜まりの中でつらつらと楽想を練る自称シンガーキーボーディストソングライターのたーぱぱ。「春の楽曲」でなく、「春らしい音色」って何かしらと考えた。
目の前は大阪湾。風が波を呼ぶのか、波が風を誘うのか、風が奏でるメロディとそれに応える波のアルペジオが聴こえた・・・ような気がした。

秋の風がヴァイオリン(→記事参照)なら春のそれは木管楽器めいているように思う。

ヴァイオリン等弦楽器ほどのきらびやかはないけれど、素朴にして優しい音色。草花の芽吹きは太初の息吹、イメージとしてはルネサンス〜バロック期のエアリード、リコーダ系なのですが、まァ、広くフルートでも可としましょう。

不勉強なうえキーボード・フェチなたーぱぱはフルートをフューチャーした曲というとなかなか思い出せません。我が心の師、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの楽曲を見回しても「これは!!」と思えるのが見当たらないなァ。
数少ない中お気に入りはヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲の「フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 Kv.299」。フルート協奏曲やフルート四重奏曲もいいのですが、それらはどこかモーツァルトらしいちらちら見え隠れするうら寂しさがちょっとツライ。この曲はフルートだけでなく、珍しくもハープまで独奏楽器とした二重協奏曲。フルートはどこまでも軽やかで、ハープの愛らしさと相まって耳に心地よく、今の季節にもよく合うのではないかと思います。春の風とさざ波を眺めながらならなおさらよろし。

春、海、木管楽器といえば、伊東四朗と小松政夫の ♪ツンツクツクツクツン  ツンツクツクツクツ〜ン♪ でお馴染み(?)、宮城道雄作曲の箏曲「春の海」。今ではお正月の定番ですから、春は春でも初春になるのでしょうか。箏(琴)と合わせるのが日本伝統のエアリード楽器であるところの尺八。リコーダやフルートと同じく木管楽器ですね。
この楽曲でも尺八(木管楽器)が風、箏が波なんでしょうかね。

大阪では四季の移ろいは慌ただしく、ウインドブレーカを脱いだと思ったら半袖ジャージ、冬と夏に挟まれて春はあっという間に流れてしまう。目を楽しませてくれたサクラも散り始めてしまったし、せめて耳だけででももう少し「春のおと」を楽しまないと。


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ココロの杖 [音楽]

冬の名残と春の端緒が行き違うのがまるで一進一退の綱引きのようで、それを眺めるボクはまるで魅入られたように動けないまま、ただ風の音を聴いていた。

ポプラ社小説大賞を狙いたいたーぱぱです(ウソでっせ)。仕事と疲れとストレスが極限まで貯まって、倒れそう。というか、倒れていた。

そんな時救いになるのが家族の優しい言葉。

自宅廊下で倒れ込んでいるワタクシことたーぱぱに向かってママちゃんが、
「パパリン、どうしたん!? 顔色すごォく悪いよ。ゾンビみたい♡」
ジュニア君もその尻馬に乗って、「ゾンビ、ゾンビィ!!!!」

アレッ、優しい言葉は・・・!?

気を取り直して、そんな時ココロを癒してくれるのが音楽。オンガクの森の中にカラダを横たえ清浄なる調べに身を委ねる。

先日NHKの「芸術劇場」で放送されていたのは『アンドラーシュ・シフのベートーヴェン』。現在最高のピアニスト、アンドラーシュ・シフの来日公演からベートーヴェンの最後の3つのピアノ・ソナタが紹介されていました。
当ブログでも度々取り上げるベートーヴェンではあるが、彼が残したピアノ・ソナタは作品番号がついたものだけでも32曲と数えられ、何れも珠玉の名曲揃い。
三大ピアノソナタと呼ばれる、第8番「悲愴」、第14番「月光」、第23番「熱情」等々表題がついた楽曲が有名で人気曲ということになるのでしょうが、「芸術劇場」で演奏された後期三大ピアノソナタもそれに比肩しうる珠玉の名作。
若い頃の瑞々しさ、耳の障害や体調不良を抱えつつ爆発的に名曲を著した壮年期。ハイドンやモーツァルトの影から抜け出して傑作の森へと至るなかで作られたソナタがブリリアンカットのダイアモンドであるならば、50歳前後に書かれた3つのソナタは、円熟味を加えて、磨き上げられた真珠の輝き。

ワタクシことたーぱぱは常々、「音楽は祈り」だと思っているのですが、叙情的で悲痛さまで表現されて、テクニカルで演奏する指には厳しくても、耳には優しい美しさ。

ベートーヴェン先生と言えば、名曲だけでなく数々の名言を残されている(らしい)のですが、おなじみなのは「苦悩を突き抜け、歓喜に至れ」。"苦悩に負けずに、突き抜けることができれば、そこには歓喜が待っている"。
そう、最晩年に書かれたあの「第九」、交響曲第9番ニ短調作品125の「歓喜の歌」。
「第9」の作曲を依頼されてそれと同時期に書かれた3つのソナタは"歓喜"に至るための"祈り"・・・なのかも。

ベートーヴェンがシラーの詞『歓喜に寄す』にいたく感動し、曲をつけようと思い立った最初期から数々の障害を乗り越えて、「熱情」的な願いを昇華させたのが後期の作品なのでしょうか。

東日本を襲った大災害はまだ癒えるどころか被害を拡げているような状況で「負けないで」などと軽々しくは言えないけれど、一日でも早い復興と平安、安息を願い祈ることは出来るはず。

それぞれが森の中に籠ってしまうのはどうかと思うが、各々の祈りの糸を繋いで紡錘いていければいいのだけれど・・・。とりあえずベートーヴェン先生からパワーのお裾分けを頂いてワタクシ自身を奮い立たせなければ。

我慢というペダルを踏んで辛抱というクランクを回して、困難の坂を駆け上った先にある歓喜のゴールを目指すには体力も必要だけど、気力、精神力もアゲアゲでないと、そこまで至れないんですよねェ。

というわけで、先生が残された(らしい)名言のおまけ。

勇気!
 身体がどんなに弱っていようとも、精神で打ち克ってみせよう。

真に、称賛すべき人間の特長とは、逆境に直面した時、強い信念のもと、自分の生き方を貫く事が出来ることだ。


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安息 [音楽]

最近新しい楽曲がどうも耳に馴染まず、いわゆるクラシックを聴く割合が大きくなって来ています。ポタ時のBGMや風呂場でジュニア君と合唱(?)するのはAKB48だったり、なにかと話題のKARAだったりはしますが、部屋に籠ってじっくり聴くのはクラシック。

秋頃はアニメ「サザエさん」でマスオさんがヴァイオリンを弾きつつポール・ヴェルレーヌの詩を引用したりするもんだから(→記事参照)、「秋はヴァイオリン」と弦楽器づいていいましたが、さて冬に合うのは・・・と考えたところ落ち着いた先が"宗教音楽"、ことに"レクイエム"。
冬 → クリスマス → 教会 → ミサ曲 という単純な連想でもないと我ながら思うのですが、"冬はレクイエム"です。
宗教心も信心も持ち合わせていないけど、カトリックの教義も理解はしていませんが、単に楽曲として聴いてもクオリティの高い名曲は数限りなくあります。

レクイエムといえば、三大レクイエムとして、モーツァルト、ヴェルディ、フォーレのものが特に有名ですが、他の作曲家もそれぞれに名曲を残してくれています。三大レクイエムはさすがに何れも荘厳にして華麗、ドラマティックで聴き応えも十分で、未だ愛される由縁なのでしょうね。

最近の経費節減でTVのバラエティ番組でも著作権の切れたクラシックがよく使われているようですが、特にヴェルディのレクイエムから「怒りの日」がやたらに用いられているのが耳につきます。

「葬送曲」なんて訳されたり、「死者のための」と言われるとかなり暗い印象で、「怒りの日」、「呪われたもの」となると怖いくらいですが、「入祭唱」辺りは安らぎを与えるくれるのも確か。

"教義"や典礼文の内容を無視すれば・・・、

春に芽吹いて、夏は華やいで、秋に実をつけた植物が次の春を待って耐える冬。シーズンオフに身体を休めてリフレッシュするための安息。怒りや呪いは終えたシーズンを振り返っての反省だったり次のシーズンに向けての決意だったり。レクイエムを死者のためだけと捉えるのは勿体ないんじゃないかと。

気ぜわしい都会人なら、朝目覚まし時計に叩き起こされて、昼間はあくせく働いて、アフターファイブを堪能した後の静かな憩い。明日の鋭気を養うための静かで深い眠り。安息は生きるヒトにも必要だと思うのですが。

ワタクシことたーぱぱは最近、音楽は「祈りと口説」だと考えています。祈りの対象は神や仏とは限りません。信仰とは離れた、愛しい者へ届けたい「願い」と言ってもいいかもしれません。以前記事にしたベートーヴェンのピアノソナタ8番、17番や23番はその最たるもの、狂おしいほどの祈りと口説だと思って愛聴しているのですが(→記事参照12)、ミサ曲など宗教音楽は研ぎすまされた「祈り」。ココロに響くンですよねェ。

レクイエム以外、J.S.バッハのオルガン曲もさえざえと冷え込んだ冬の夜にはハマりますが、今一番のお気に入りはヨハネス・ブラームスの「ドイツ・レクイエム」かな。安らかに眠れます。

この頃「安息」を求めるのは、死ぬほど疲れているんやろうか、ワシ!?
しかし、この手の曲を流しながら昼寝なんかしているとママちゃんから「永眠する気か!?」と叩き起こされてしまうんですよねェ。

 


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聴くより演りたい!! [音楽]

昨日ホームタウン・ポタがてら帰った実家でゴソゴソと押し入れを漁って引っ張り出したのは、以前使っていたシンセサイザーとキーボード。知る人ぞ知る、ヤマハDX7ⅡFDとKX5。一時代を築いたデジタルシンセサイザーの名機、神機でしたが、他の楽器は処分してしまってもこれらだけは手放せなくて、かといって実家で押し入れの肥やしとしていたモノ。

 

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DX7ⅡFDは初代DX7使用後に、FM音源を2系統にし、デュアルやスプリットなど演奏可能な機種が発売されるということで、初代DX7を下取りに出して買い替えた1986年の懐かしモノ。初代同様、主にアコースティック・ピアノやエレクトリック・ピアノの代用、またはリードパートまで、メインキーボードとして使っていました。名前に"FD"とあるように、記憶媒体としてフロッピーディスクを使うというのが面白いところ。今の眼で見ると、新しいんだかどうなんだか・・・。

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KX5はショルダーキーボード。当時ヤン・ハマー等海外アーティストがそれぞれオリジナルのショルダーシンセを使い出した頃で、それまで鍵盤群に埋もれていた鍵盤奏者がギタリストやベーシストと並んでフロントへ立ち上がってくるというのは衝撃でした。
欲しいねェと思っていたところにヤマハから発売されたモデル。先発のKX1は値段も高いしでかいし重いし、後にローランドやコルグなどから後発モデルが発表されたのですが、DX7との親和性も考えての購入。

通常キーボーディストなんてステージ後方に追いやられていたのですが、肩から鍵盤抱えてステージのど真ん中まで出て行ける。全身にピンスポットが当たったときの高揚感、恍惚感。気持ちよかったですよォ。"歌って踊れるキーボーディスト"と名乗っていました。
とはいえ、KX5はキーボード、スイッチボードだけで音源を積んでいないので、MIDIケーブルで音源と接続しておかないと音が出ない。で、当時は15メートルまでしかケーブルがなかった!! ギターやベースのようにワイヤレスで縦横無尽に動ける、って訳でもないので、それなりに制約もありました。
軽くなったとはいえ内蔵された電池まで含めると結構な重さ、日頃重い物を提げないキーボーディストにとっては苦痛。
それに通常のキーボードと演奏姿勢がかなり変わってしまうのでそれなりに練習も強いられるし、なにより観客に演奏する指先をひけらかすのは鍵盤奏者としては経験の少ないこと。演奏するのにそれなりの気合いと根性が必要でしたねェ。

コシやヒザを傷めてから出かけることも少なくなって音楽づいていましたが、聴くより演奏する方が気持ちいいんですよ、やはり。で、ちまちまとDTMするよりステージでスポットライト当たる方がもォっと気持ちいいんですよねェ。"歌って踊れるキーボーディスト"復活を目指しちゃおうかなっと。

昨日はポタがメインの目的だったので両キーボードは実家においたままなので、いずれ回収しないといけないのですが、その前に設置出来る環境作り、つまりは自室を片付けないと・・・。


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Turquoise Blues [音楽]

このところクラシック、室内楽づいているワタクシことたーぱぱ、今日は黄砂で曇る中、池田市の逸翁美術館マグノリアホールへ。

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今日のマグノリア・サロンコンサートは、

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出演
ヴァイオリン:三瀬 麻起子(大阪フィルハーモニー交響楽団)
ピアノ:仲 香織(大阪フィルハーモニー交響楽団)

曲目
ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーベン/ヴァイオリン ソナタ 第5番 ヘ長調 Op.24 「春」
アントニン・レオポルト・ドボルザーク/ロマンチックな4つの小品 Op.75
レオシュ・ヤナーチェク/ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 

お二方とも鮮やかで艶やかなターコイズ・ブルーのドレスで登場。

短いMCの後、まずはベートーヴェンの「スプリングソナタ」から。先週なら小春日和でぴったりだったのでしょうが、まァ、春めいた気分・・・ということで・・・。もともと季節の情景を唄った楽曲でもないし、美しい旋律は季節に関わらずいつ聴いたって美しい。

惜しむらくは春めいた幸福感より緊張感が強かったような・・・。小さなホールで弓を伸ばせば観客に届きそうな状況で演奏する指先を見つめられるのって確かにアガっちゃいますわなァ。

続くドボルザークとヤナーチェクは普段聴かないチェコの作曲家。ドボルザークは交響曲 第9番 「新世界より」とチェロ協奏曲くらいしか知らないので室内楽を聴いてみたかったのですが・・・。東ヨーロッパ的というか、スラブ系というか、ドイツやオーストリアに近いようで隔たりのあるニュアンスが新鮮。ロシアとも微妙に差異があるような・・・。先週も同ホールでブルガリアン舞曲も聴かせて頂いたことですし、今後はこの辺りの楽曲ももう少し聴いてみたい気はしました。

アンコールは「スプリングソナタ」の第3楽章を再び。最後まで硬さが消えないような印象を受けてしまったのが少し残念。


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昼下がりのセレナーデ [音楽]

今日は珍しく予報通りの小春日和。晴れているうえ風もなく、ポタ向きなお天気でしたが、池田市にある逸翁美術館マグノリアホールでのコンサートへお出かけ。

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池田駅〜五月山公園界隈でスタンプラリーみたいなイベントが行われているようで、逸翁美術館もそのポイント、思いの外ヒトが多くてビックリ。

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雨音はショパンの調べ、なの? [音楽]

木枯らし1号に続いて、今日は一日中冷たい雨。

日本では季節ごとに、季節に合った雨があったはず。春雨、菜種梅雨、五月雨、梅雨、夕立、秋雨、氷雨、etc.それが最近は、話題になるのは空梅雨だったり、災害を伴うような豪雨やら酸性雨やら、ある意味暴力的な降雨ばかりで、そんな風情めいた雨は少なくなってしまいました。忙しさに追われて、軒下で雨だれの音を聴いている・・・なんて余裕はなくなってしまいましたねェ。

タイトルに掲げた「雨音はショパンの調べ」とは1984年発売の小林麻美さんのヒット曲。Gazboの「I like Chopan」に松任谷由実が日本語詞をつけたカバー曲。以前取り上げた「Lunatic/月影のパラノイア」と同じですね。英語版の原曲はあえて(?)稚拙な歌詞なので情景は読み取りにくいのですが、日本語版はさすがユーミン、ドラマティックにまとめてしまっています。

雨の日に聴くショパンは思い出を呼び起こす。小林麻美さんのアンニュイなヴォーカルによくマッチしているように思われます。

恥ずかしながら、この曲が流行った当時、ワタクシことたーぱぱは英語版でもなくユーミン版でもないオリジナルの日本語詞を付けてカバーしておりました。ママちゃんも知らない黒歴史ですが・・・。

貴女の髪に指を絡め
熱い吐息で遮る雨音
聴いて このショパン
想い出なら ディミヌエンド

で、未だに思い出深い、と。
今日みたいな冷たい雨が降り続く日はこの曲が思い出されてシミジミ懐かしんでしまいます。

「雨だれ」×ショパン、といえば「24の前奏曲 作品28」。その第15番が有名な「雨だれの前奏曲(プレリュード)」ですが、他の曲も雨だれを表現しているとかいないとか・・・。
24曲全曲通して聴くと、都会の喧騒を逃れてマジョルカ島、果敢ない諦観と忍び寄る不安、病の苦しさから解放されたひとときの安らぎ、穏やかさを感じないでもありません。どこかノスタルジックなのはショパン自身雨の音に追憶を重ねたのか。第15番だけを聴くのもいいけれど、余裕をもって24曲全曲聴くのもおすすめ。

長雨に降り込められて出かけられないのは困ります。土砂災害を伴うほどの激雨も難儀ですが、時折はのんびりと雨の音に耳をすませてみたいですねェ。

「雨だれ」といえば、太田裕美のデビュー曲もいい感じ。三連符が特徴的でピアノっぽい楽曲。こちらも懐かしいですねェ。

小林麻美さんヴァージョンには「哀しみのスパイ」という続編めいた楽曲があります。こちらに登場するのはショパンではなくラフマニノフ。

"キーワードはラフマニノフ それはショパンから始まった" そのココロは・・・。(つづく)


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