音楽に埋もれて [音楽]
本日5日(日)から11日(土)まで行われる「大阪クラシック〜街にあふれる音楽」。今年は5周年ということで87公演。プロデューサーにして音楽監督の大植英次氏によると、"ハーモニー"から82、それに5周年の5を足して87公演・・・らしいです(苦)。
平日は難しいですが、休日は音楽三昧したいもの。特に、オープニング・アクトは外せない。第1公演は11時開演ですが、8時30分に整理券を頂かないと入れない。早起き(でもないか??)して出かけて参りました。
チビ君はお友達からのお誘い優先で、ママちゃんは学生時代ブラスバンドをやってたくせに、最近は重度の「クラシックを聴くと眠くなっちゃう症候群(LCSS)」を患っているとかで、誘ったけれどお断り。結局今日も独りです。
自転車にするか電車で行くか悩みながら、駐輪を考えて結局電車で、大阪市役所前に8時着をめどに自宅を出発。
御堂筋沿いにはまさに"街にあふれる音楽"状態に幟が掲げられています。
8時ちょっと過ぎに市役所前に着いたらすでに超長蛇の列!!!! 係の方のカウンタによると432番目。座席指定券が600枚、立見券が300枚なのでとりあえずは着席しての鑑賞が出来そうです。ほッ。
予定の8時30分になって蛇の頭がのろのろと動き出してもなかなか順番が巡ってこず、チケットをゲットしたのは9時ちょうど。この時点で暑さでとろけそう。
開場まで約1時間、開演まで2時間。ここから第1公演の会場、三菱東京UFJ銀行 大阪東銀ビルまでは目と鼻の先。散歩するには暑すぎるので、水分補給を兼ねてカフェお茶。
淀屋橋〜本町界隈はオフィス街のため、オサレなカフェは、土日はお休みだったり開店が11時過ぎだったりで、朝からお茶出来るのはスタバやヴェローチェ、ホリーズ、さもなきゃマック・・・。も少し掘り下げて開拓しないと・・・。
で、10時半頃に会場入り。「ふ列-18」はかなり後列でステージが遠い。
オープニング・アクトとなる第1公演は、指揮:大植英次、管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団のメンバーと相愛大学オーケストラによる
ワーグナー/歌劇「ローエングリン」より第3幕への前奏曲
ビゼー/「アルルの女」組曲より
第1組曲より「前奏曲」「メヌエット」
第2組曲より「メヌエット」
ワーグナー/「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲
イベントのオープニングに相応しいプレリュードの取り揃え。大植英次氏のMCも軽快で、平松 大阪市長も壇上でご挨拶されて、オープニングを盛り立てられていました。
第1公演が終ったのが12時前。12時開演の第2公演へ行くか、12時15分開演の第3公演へ廻るか?
第2公演は大阪市役所玄関ホールでの「6歳までのこどものためのコンサート」、演目はお子さん向けでクラシックでもない。
第3公演はスタバのodona店での「テレマン/6つのソナタより」、フルートとヴァイオリンのデュオ。
他の方達の流れに圧されて(?)、市役所まで来ちゃいましたよ。さっきお茶したとこですし。
開演ぎりぎりに市役所に滑り込んだら、すでに会場はちびっ子連れのファミリーでいっぱい。MCのおねーさんが子供達に向けて手遊び歌の指導をはじめたところ。
プレイヤーの方々が紙製の被り物まで着けて、「山の音楽家」に乗せて各楽器の紹介をしたり、「クラリネットこわしちゃった」のためにファゴットをバラバラにしてみたり元に戻したり・・・。「シャボン玉」が飛んだり、「犬のおまわりさん」にネコやカラスが登場したり、「トランペット吹きの休日」でミニコント(?)があったり、子供を飽きさせないように工夫されたプログラム。「ポニョ」の大合唱で盛り上がること。おっさんも楽しめました。
うちのチビ君ももっと楽器に興味を持ってくれればいいんだけどねェ。若くてベッピンさんでかわいくてナイスバディで巨乳なピアノの先生をうちに呼んでやる・・・って言ったらママちゃんにシバカレルな、また。
第4公演の大阪市中央公会堂分は前売り券を買ってない。第5公演は「0歳児からのクラシック」でおっさん向きでなし。第6公演は障害児施設の子どもたちのための専用公演。
14時30分の第7公演までの間にお昼にしよう。第7公演は相愛学園本町講堂まで下るので、靭公園近くのカフェを目指す。公園横の"the earth"を覗いたらいかにも"カフェ巡り"なおじょーさんでいっぱいだったので、"ATRIO BICI CAFE"にてパスタランチをオーダー。こちらもカップルとおじょーさん同士がいっぱいでしたが、どうにか座れました。
サラダと・・・、
自家製パンチェッタとオニオンのトマトソース・スパゲティと・・・、
デザートとエスプレッソ。
パスタが少しあっさりし過ぎだと感じたが、こってりしているものばかり好むから痩せない・・・んでしょうねェ、多分。
食後は第7公演。相愛学園本町講堂でのピアノとヴァイオリンのデュオで、演目は「プロコフィエフ/ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調Op.80」。作曲された時期的なものかやや陰鬱な印象の曲。暑さの残るこんな午後にはちょっと鬱陶しく感じるかも。そりゃあ、ちびっ子も泣き出しますわ。
アンコールは、涼しい曲をとのリクエストに応えたとかで同じロシアの作曲家ラフマニノフでお口直し。
第7公演が終ったのが15時過ぎ。第8公演には間に合わない。第9公演のドビュッシーのソナタにするか第10公演のショパンのピアノトリオを選ぶか?!
片や16時開演で三菱東京UFJ銀行 大阪東銀ビルでの「ドビュッシー/フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ」、もう一方は16時30分開演で相愛学園本町講堂での「ショパン/ピアノ三重奏曲ト短調 Op.8」。ドビュッシーも好きだけど、フレデリック・フランソワーズ・ショパンはもっと好き。というより、ピアノ好き。それに今年はショパン生誕200年。
リハがあるため、同じ本町講堂ですが完全入れ替え制。一度退出してから再度エントリ。ショパンにとって唯一のピアノトリオはあまり演奏されることの無い珍曲。ショパン・イヤーだからか貴重な演奏でした。
今日一日でもいくつもの会場で15公演もあるため、ヴァイオリニストがケツカッチンでアンコールはなし。彼女は4公演掛け持ちとか。
第10公演終演が17時過ぎ。次は17時30分の第11公演「パッヘルベルのカノン、ボルヌ/カルメン幻想曲」か18時開演の第12公演の「パーシケッティ/セレナーデ第6番、他」か。片や市役所でのサクソフォンとピアノのデュオ、片や京阪神不動産 御堂筋ビルでのヴィオラ、チェロ、トロンボーンのトリオ。
ピアノが好きではありますが、日暮れには小夜曲(?)というわけで第12公演へ。編成も珍しいが演目も珍しい。セレナーデとはいいながら「パーシケッティ/セレナーデ第6番」はかなりやっかいでややこしいいわゆる現代音楽です。そのために"マクラ"に「パッヘルベル/コラール前奏曲」と「ディッタースドルフ/メヌエット」が演奏されました。セレナーデも7つの曲から構成されて、トータル9曲を解説と休憩を挟みながらの演奏。パーシケッティは本番で初めて通ったそうで、全曲とも無調性で、特に最後の「DANCE」は変拍子でリズムを取るのも大変だとかで、会場に現れたプロデューサにして音楽監督の大植英次氏に「指揮を」と依頼しても受けられるわけもなく、ちょっとグダグダ。アンコールもリベンジのために「DANCE」でしたがさらにグジュグジュ。来年もう一度リベンジして下さい。
公演はあと3つ残っていますがもう19時前。もう十分にオンガクを頂いてお腹いっぱい。っていうか、ほんとはお腹が空いたので帰りましょ。
こういうイベントでもないかぎり一日中オンガク三昧、ましてやクラシック三昧はむつかしい。5年といわず10年、20年と続いて欲しいですね。
明日以降にも72公演あるのですが、平日はさすがに巡れない。ホールのチケットも取れてないし、次は土曜日かな。いっそ休みを取っちゃうか?
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