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昼下がりのセレナーデ [音楽]

今日は珍しく予報通りの小春日和。晴れているうえ風もなく、ポタ向きなお天気でしたが、池田市にある逸翁美術館マグノリアホールでのコンサートへお出かけ。

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池田駅〜五月山公園界隈でスタンプラリーみたいなイベントが行われているようで、逸翁美術館もそのポイント、思いの外ヒトが多くてビックリ。

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今日は「マグノリア・関西フィルハーモニー管弦楽団 弦楽四重奏サロンコンサート」ということで、
関西フィルのメンバーから、
第1ヴァイオリン:徳岡 裕紀
第2ヴァイオリン:鈴木 洋子
ヴィオラ:ステファン・ポポフ
チェロ:分藤 美紀子
のカルテットで、
フランツ・ペーター・シューベルト/歌曲集 「白鳥の歌」 第4曲 セレナーデ
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン/弦楽四重奏曲 第17番 ヘ長調 作品3-5 「セレナーデ」
フーゴー・ヴォルフ/イタリアン・セレナーデ
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト/セレナーデ 第13番 ト長調 K525 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
というプログラム。セレナーデ・スペシャルな演目でした。

昔は「小夜曲」とも訳されて、宵闇のもとテラスに向かってギターもしくはマンドリンを弾き語り甘〜い歌曲、というのが古〜いイメージのセレナーデで、今日みたいにいいお天気なら夕暮れに野外で聴いてみたい気もしますが小さなホールでも気持ちよく響いていました。

シューベルトのあまりにも有名なセレナーデ、様々な編成で演奏されていますが、弦カルではどうなるのか聴いてみたかったのですが、第1ヴァイオリンの徳岡さんが編曲されたとかで、マンドリンめいたピッツィカート伴奏の上で朗々と唄うヴァイオリン。もう一度聴いてみたいです。

ハイドンであってハイドンでない、ほんとはロマン・ホフシュテッター作曲のセレナーデ。弦楽四重奏曲の父が書いた楽曲にひけはとっていない。偽作であろうと盗作であろうと心地よければそれでよし!? 第2楽章だけでなく全楽章の演奏でした。

イタリア風セレナーデは、宵闇のテラスというより街中にあるカフェでの喧騒って感じ、かな?? イタリア喜劇っぽいっていうのか、ちょっと面白いセレナーデ。

「 アイネ・クライネ・ナハトムジーク」は弦楽四重奏曲としても、セレナーデとしてもポピュラーと言ってもいいくらい超有名。気軽に聴けるサロンミュージックとしての「セレナーデ」の代表ですね。

予定の演目だけでも堪能出来たのですが、緊張感のとれたアンコールも気持ちよく。

ブルガリアの作曲家(名前を忘れてしまったァ!! パンチョ・ヴラディゲロフでしたっけ??)の「ダンス」と
♪秋の夕日に 照る山 もみじ♪ でおなじみ、岡野貞一作曲の唱歌「紅葉」と
サー・エドワード・ウィリアム・エルガー作曲の「愛の挨拶」。

ヴィオラのポポフさんがブルガリア出身ということで選ばれたのでしょうが、徳岡さんの無茶ブリでポポフさんのブルガリアン・ダンス、ヴィオラの弾き踊りという凄ワザまで拝見出来ました。この曲は5+9/16(16分の5+9拍子)らしいのですが、クラシックの底の方にあるグルーヴ感はこういう民族舞曲から取られたんでしょうね。日本の盆踊りとはノリが違うもの。

「紅葉」も「愛の挨拶」も勿論、弦楽四重奏ヴァージョン、こちらも徳岡さんの編曲によるもの。耳に優しいハーモニーの中、主旋律がカルテットの中で受け渡しされて、「シューベルトのセレナーデ」ともども今後ともレパートリーとして再演して頂きたいほど素敵な仕上がり。もう一度聴いてみたいです。

マスオさんでもヴォルレーヌでもなくても「秋の歌」はヴァイオリン。1時間少しのコンサートでしたが心地いい午後のひとときを過ごせました。

来週13日もマグノリア・サロンコンサートの予定。次は大阪フィルの三瀬麻起子さん、非常に楽しみです。


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コメント 2

名もない草花

ブルガリアの作曲家の名前は…「ゴレミノフ」でしたね。
by 名もない草花 (2010-11-08 21:52) 

たーぱぱ

名もない草花さん、コメントありがとうございます。
ご指摘頂きありがとうございます。マリン・ゴレミノフでしたか。勉強不足でした。
by たーぱぱ (2010-11-08 22:38) 

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